特性用途

発泡スチロールってどんなもの?


発泡スチロールは「ポリスチレン」というプラスチックを「ブタン」などの発泡剤の力で膨らませたものです。 一般に発泡スチロールと呼ばれるものには、製法と用途の異なる次の3種類があります。
  1. 主に魚箱や緩衝材に使われる「ビーズ法発泡スチロール」
  2. 主に食品トレーなどに使われる「ポリスチレンペーパー」
  3. 主に断熱建材に使用される「押出しボード」
これらの発泡スチロールは廃棄物としての特性が違いますので、それぞれの業界団体毎にリサイクルに取り組んでいます。 発泡スチロール再資源化協会が取り組んでいるのは「ビーズ法発泡スチロール」のリサイクルです。

発泡スチロールの特性

発泡スチロールの秘密とは・・・「98%が空気です」

ポリスチレンビーズと表面の拡大写真


発泡スチロールは原料のポリスチレンビーズを蒸気で50倍に膨らませています。だからその98%は空気で材料はわずか2%。しかも1平方メートルあたり5トンもの重さに耐えられる丈夫さです。

の中のポリスチレンビーズで魚箱を作ることができます。
右下の○の中の写真は発泡スチロールの表面を100倍に拡大したもので、幾重にも空気の層が重なっています。

1.保温・保冷性
空気をたくさん含むから保温性・保冷性も抜群。冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいまま、そして新鮮なまま保ちます。

2.衝撃に強い
適度なクッション性と強度を持つため、包装材や緩衝材に最適。輸送中に壊れやすい家電製品やOA機器を守ります。
3.水を通さない
発泡スチロールの中の独立した気泡が皮膜の役割をして、水や湿気をシャットアウトします。

4.省資源
発泡スチロールの98%は空気。いわば空気を固めた省資源素材です。しかも生産に必要な石油は、日本の石油消費量のわずか0.1%です。
5.軽い
98%が空気だから非常に軽量。製品の輸送コストも軽減できます。
6.成型しやすい
複雑で高精度な加工が可能。用途に適した成型が簡単・迅速にできます。