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どのような製品でも、生産され最終的に処分されるまでには、エネルギーを消費し、大気や水質に幾分かの影響を与えることは避けられません。そこで、製品の終生の環境への負荷を評価する基準として、LCA(Life Cycle Assessment)という考え方が重要とされています。緩衝材についての環境負荷を調べた結果、発泡スチロールはエネルギー消費量、CO2発生量、固形廃棄物発生量のいずれにおいても、段ボールよりも負荷が少ないという結果になりました。 |
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●計算基準
32型液晶テレビ1台を梱包した時の緩衝材量にて算出。
[緩衝材重量比 EPS : 段ボール=1:4.1]
・ 発泡スチロール : 原油採掘からリサイクルまで
・ 段ボール : 原木伐採からリサイクルまで
(外装ライナーと中芯原紙の仕様比率は2:1)
ケース1 : 中芯は古紙、外装ライナーは新規パルプを使用した場合。
ケース2 : 中芯は古紙、外装ライナーは最大限古紙を使用した場合。 |
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断熱性に優れた発泡スチロールを、住宅建材として用いることにより、エネルギー削減効果を生み出すとともに地球温暖化ガスとなるCO2の発生抑制に効果を発揮します。 |
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●計算基準
・「地球温暖化に対する断熱材の及ぼす影響に関する調査(1998年3月)」新エネルギー・産業技術総合開発機構から算出
(集合住宅 : 5階建最上階 床面積 70m2 60年耐用) |
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断熱材を使用しない住宅と比較して、一戸(集合住宅 : 札幌)当たりのエネルギー削減量は灯油に換算すると18リットルポリ容器で一年に73缶、60年(集合住宅耐用年数)では4,380缶となります。また、CO2排出削減量は一年で2,871kg、60年では172トンにもなります。 |
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●データ出典
・ 石油化学品製品のLCIデータ調査報告書 社団法人プラスチック処理促進協会(1999.7)
・ 基礎素材のエネルギー解析調査報告書 社団法人化学経済研究所(1993.8)
・ 包装廃棄物のリサイクルに関する定量的分析 株式会社野村総合研究所(1995.3)
・ 紙パ技協誌 第7回 エネルギー実態調査報告 紙パルプ技術協会(2001.5、2001.6)
・ EPS緩衝材製造時のLCI 発泡スチロール再資源化協会(2001実績データ) |